たった今、産院から電話訪問がありました。
「変わったこと無いですか?おっぱいどうですか?赤ちゃんどうですか?」
ありがたいですね^^
さて、出産当日2月20日ですが。
日付が変わってすぐ、深夜1時。特に変化は無いのですが、陣痛室への移動になりました。
新しい妊婦さんが来たのでしょう。
大部屋から追い出されました(^^;
別途の回転率の非常に高い産院です。毎日部屋が変わることもあるようです・・・
夜が明けて朝7時。 とうとう陣痛促進剤の点滴が始まりました。
その直後に羊水がゴボゴボでて、お腹が非常に張りやすくなったのです。
でも 「痛くなってきました?」 と助産士さんに度々聞かれるのですが、
張ってる、というのは3~4分おきですが、痛いか?というとそれほどでもなく・・・。
「いいえ、痛くありません」
と、午前中は繰り返し答えてました。
しかし、NSTでは定期的な大きな張りが観測され、「痛くないわけ無いんだけど???」
という表情で助産士さんが様子を見に来てくれます。
どうも、結構、痛みに強い体だったみたいです。
私のいる陣痛室の向かいの分娩室からは、経産婦さんのお産が始まり、出産までの一部始終が聞こえてました。
午前中には誕生!
他人事ながら、感動して涙が出ました・・・。
私も続かなきゃ!!
そんな中、私のいる部屋の隣もカーテン1枚を仕切って、陣痛に夫婦で耐える若いお母さんが。
昨夜も、ずっとガタイのいい旦那さんが泊り込んで世話してましたが、
「ちゃんとさすって!」 と怒られたり、
奥さんは痛くて眠れないのに、旦那さんがいびきをかいて寝てしまうので、そのたびに奥さんが声をかけて起こしたり。
その様子も一部始終聞こえてました(^^;
うちも旦那の立会いだったら、こんな感じで喧嘩してたんだろうな^^
お昼ごはんのころにはこの妊婦さんもいよいよな感じで、慌しくなってきました。
そんな中、お昼ご飯。
助産士さんは、声や匂いで私が食べにくくないか、気を使ってくれてましたが、
医療従事者というのは、鍛えられてます(^^;
こんな時でも、他人は他人、私は私。で、食べられる時に食べておこう!ができます。
おいしく昼食も頂きました。
その後、午後にはこの方も無事に出産。
旦那さんがカメラやビデオをもって嬉しそうにウロウロしてました^^
そんな余裕の午前中でしたが、昼過ぎから徐々に痛くなり始め、間隔は相変わらず3~4分ですが、キューっとお腹から腰にかけて痛みが出始めました。
看護婦さんも 「痛いですか?!」 とどことなく嬉しそう。
私も、いよいよ私の番か!とわくわくしてました。
夜7時。旦那が福岡と東京行きの出張を絡めて、どうにか高知まで到着!
私の家族もそろって、陣痛の陣中見舞いに来てくれました。
久しぶりの夫婦再開でしたが、痛みでしゃべれない感じでしたが、痛みの波が引くと、平気。
私も、まだまだ余裕で出産は先だろう、と、旦那も家族を夕食を食べる為にいったん帰宅させました。
「なんかあったら電話するよ!」
と。
皆を返してすぐ、先生にどうも蟲の知らせがあったようです!
一般の外来がようやく終わった20時。
内診に呼ばれました。
内診台に上がってすぐでした!
「こりゃいかん! 緊急帝王切開や!」
付き添ってくれた助産士さんと一緒に
「は???」
でした。
「子宮口からね、手が出てきて、私と握手したよ!ハハハ~。
20年に1回あるかないかやね。ほら見て!
忙しいと、私もこういう勘が働くんだよね。
今診察しておいてよかった。
隙間からへその緒でも出たら、赤ちゃんの命に関わることやったよ!」
助産士さんも
「うわ、私も初めてです!この仕事して10何年なるけど。」
と、診察室、病棟が私の緊急オペにむかって慌しくなってました。
「緊急って?今からですか?明日じゃなくて?」
と下から産む気満々だった私は、事態が飲み込めず、急な展開にびっくり!
「すぐすぐ!家族に連絡取れるかな?」
10分ほど前に返した家族に電話して呼び戻しました。
私の父は、明らかに顔色が変わってしまったと、母が後に教えてくれました(^^;
すぐに手術台に寝かされ、右手で血圧、左手は促進剤の点滴をしながら採血。導尿も同時にはじまり、
先生の内診から、10分後には陣痛の痛みを感じながらの手術開始でした。
私も、まだ意外に余裕で、「人生こんなどんでん返しもあるのか。陣痛まで来たのに帝王切開って!思ってもみなかったなぁ。」
と考えながら冗談も言ってました。
そしていよいよ麻酔を腰椎に打つのですが、
「逃げてずれたらやり直しやき、動いたらいかんで!」
と脅されて、急に緊張!!
大きなお腹をした私を皆で体育座りのように丸めての注射でした。
すごく怖かった・・・。
でも、痛みはそれほどでもなく。
あっという間に足がしびれ始め、麻酔の威力を実感しました。
でも、ここからが地獄でした・・・。